複数アカウント問題について考えてみる

複数アカウントとは

複数アカウントとは、複数のアカウント、サブアカウントを利用すること。複アカ、複垢などとも表記。狭義的にはアカウント乗換(ある日を境に利用アカウントを変えること)などを除くことも考えられるが、ここでは広義で考えたい。

規則上の取り扱い

PSN利用規約

Playstation Network利用規約(PSN利用規約)の原文は公式サイトで閲覧出来る。PSN利用規約の「1.アカウント作成」が該当するが、PS4の機能としてあるのだから当然だが、サブアカウントの作成・利用を禁止する条項はない。強いて関連しそうなものを上げると「コミュニティ行動規範」か。

お客様は以下の行動規範を厳守し、分別を持った常識的な行動をしなければなりません。お客様はコミュニティーの規律の維持に努め、公序良俗に反する行為、詐欺行為、不正行為、ハッキングまたはその他いかなるPSNの不正利用も行わないようにしてください。また、マナーを守り、他のプレーヤーの権利も尊重してください。

http://legaldoc.dl.playstation.net/ps3-eula/psn/j/j_tosua_ja.html

規定する範囲が広すぎる。分別を持ったとか、常識的な行動とか、どうとでも取れるものになっている。まぁ上位規定なんてこんなものかという感じ。

FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ

FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ(ネイションズ/マニュファクチャラー)については、複数アカウントについてある程度明確に規定されている。

複数アカウントでプレイし、選手権での他プレイヤーへの妨害行為が認められた場合、参加資格の取り消しなどの処分を行う可能性があります。

https://www.gran-turismo.com/jp/gtsport/fia2019/detail/

ここでいう「妨害行為」が直接的なものに限るのかどうかで少し悩むが、例えば1人が複数のアカウントを使ってポイントを取る(他者への間接的な妨害とも取れる)こと自体を不正とするのであれば、そもそも複数のアカウントを使ったエントリー自体を禁止とすれば済むはずだ。ということは、ここでいう妨害行為とは、サブアカウントで他者を(ミサイルなどで)故意に蹴落とすようなものを想定しているものと考えられる。逆に言えば、サブアカウントを使って複数時間帯のレースに参加すること自体はセーフと取れる。個人的には納得いかないが、そうとしか読めないので仕方ない。

一方でこんな記載もある。仮に「公正かつ自由な競争」を妨げる行為を「違反行為や不正行為」と定義するのであれば、サブアカウントの使い方次第ではアウトとなるとも解釈できる。複数アカウントを使うだけなら問題ないが、他者の邪魔をしようという意図を持っていたらアウト、という感じか?

それと……これらの記載はFIA-GTチャンピョンシップに関する規定であって、デイリーレースには適用されない。

【2020/2/15追記】2020年の FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ 開催概要 が発表されましたが、そこでは新たに「 同一選手権、同一シーズンで複数アカウントを使用して参加する行為 」「代走行為」が禁止事項である旨の記載が追加されています。今までなかったのが不思議なくらいですが、なんにせよ、規約は常に更新される可能性があるということです。本記事は2019年7月9日時点の規約をもとに記載しています。参加者各位におかれましては、常に最新の開催概要・規約を読んで参加してください。

GR Supra GT Cup

探したけど参加規約自体がない。GR Supra GT Cupがゲームに追加されたときに何か規約読まされた気もするのだが、見当たらない……

Porsche Esports Racing Japan

マニュファクチャラーでポルシェと契約を結んでいないと参加できないので、これこそ複数アカウント禁止してても良さそうだが、これもスープラカップと一緒で規約が見当たらない。

ただ上述の通り、マニュファクチャラーでポルシェと契約していることを参加条件としているのだから、サブアカウントでポルシェと契約して参加することは参加条件の意図を無視しているわけなので、上位規約であるPSN利用規約に反すると言えないこともない……かも知れない。分別を持て、常識的に考えろ、というアレだ。

全国都道府県対抗 e スポーツ選手権 2019 IBARAKI

こいつも複数アカウントに関する規定がない。複数アカウントを使ったところで都道府県代表決定戦にダブルエントリー出来るわけではないので、複数アカウントについては特に問題が無いとみるべきか。

エントリーする県を間違えてサブアカウントでエントリーし直し、都道府県代表にもなった例もあるようなので、まぁ問題ないのだろうなという感じ。

不正利用とは

結局の所、何が不正で何が不正でないかというのは運営側が決めることで、運営側が明示していない以上は判例に依るしかない。が、その判例が無い(公開されてない)ため、どこまでが許されるのかを考えてみたい。

  1. オフライン機能で使用する
  2. ロビーで使用する(他者を欺く意図がない場合)
  3. デイリーレースで使用する(アカウント乗換)
  4. チャンピョンシップで使用する(アカウント乗換)
  5. ロビーで使用する(出禁逃れなど)
  6. デイリーレースで使用する(複数使用)
  7. チャンピョンシップで使用する(複数使用)
  8. つきまとい、多数工作に使用する
  9. デイリーレースで他者妨害に使用する
  10. チャンピョンシップで他者妨害に使用する

人によって判断が分かれると思うが、1~4について問題視されることは基本無いと思われる。5~6については多少反対意見はありそうだが、まぁ不正と言うほどのものではないかなと。7~10あたりのどこでアウト・セーフの線を引くか。

規約で明確にアウトと謳われているのは、実は10だけである。ただ8と9については、複数アカウントに関する規定というよりは、行動規範に反しているという点でアウトであるように思える。

個人的に白黒半々なのが7。悪意があればアウトだが、なければセーフみたいな。ただし悪意の有無を判断するのは容易ではなく、本人が悪意があることを明言しているとかでなければ、セーフ側に倒さざるを得ないかなぁという感じ。

結論

ポリフォさん、判例作って明確にしてください。

GTSportの撮影モードを使った動画作成

先日冨林さんからお勧め頂いた「LITTL3CHAMP SUPER GT 2008 SERIES Round1 SUZUKA GT 150km RACE」の動画を見ました。そのクオリティだとか、参加メンバーとかにもビックリしたんですけど、ちょっとばかし気になったのが、実際の配信映像のようにコースを俯瞰したり、パンしたりする部分だったんですね。

鈴鹿のヘアピンコーナー
スターティンググリッド

スターティンググリッドはともかく、コースの俯瞰については見たことなかったので、最初別ゲームから引っ張ってきたのかー……と思ったんですが、動画見てる途中で、撮影モードを使ったんだと気付いたので、やってみた……という記事です。すみません、大したことないです。

ガチャ会場

こんな感じで、撮影モードで移動してきます。ホームストレートから移動してきたんですけど、距離あるとかったるいなと。後になって、リプレイ進めてこの近所まで来てから撮影モードにすれば良かったんだと気付きました。

静止画の場合、画面下部の操作パネルが映らないようにトリミングすればOKですね。 撮影しちゃっても良いでしょうけど。

縦横比は変えずにトリミング

動画も同じですね。撮影モードで移動している様子をHDMIキャプチャで撮影し、画面下部が見えないようにクロップすればいいわけです。

クロップ作業中
出来上がったモノ

やってみたけど、品質はご覧の通り。実際の画面だとこんなカクカクしてないんですけどね。HDMIキャプチャの性能が足らないのか、もっとゆっくり撮影して再生速度を落とさなきゃいけないのか……ゆっくり撮影するの難しいわー。まぁ、動画作りたい!って方は色々試してみる必要がありますね。

psn-phpに関するメモ

大した話じゃないけど、ネット上にまったく情報が無かったのでメモ。

PHPでPSNにログインしたりメッセージ送ったり出来る「psn-php」だが、PHP7.xじゃないと動かない。VPSサーバにPHP7入れられないから、Hyper-V使って仮想マシン用意して確認する羽目になったわ。

作者もそれくらい書いといてくれないかな。。。

GTSportデカール作成数ランキング

2019年1月19日8時(JST)時点での、デカール作成数ランキングです。

まずは国別。全部で64カ国ありました。

国別デカール公開数

思ったより多国籍です。日本・ドイツのワンツーフィニッシュは流石という感じ。アメリカがそれに続いたのは想定内ですが、個人的に意外だったのが4位・5位にイギリスとフランスが来たことですね。GTSportの売り上げと相関があるのかな?

番外編として、次はユーザ別。1,000件のアップロード制限があるのと、非公開・フレンド公開のデカールは対象にならないので、上位ユーザの順位はあまり意味がないかも知れませんが。

ユーザ別デカール公開数

GTSport簡易デカール検索サイト公開

GTSportのコミュニティサイトでデカール検索できるんですけど、タグしか検索できないので不便なんですよねー。

ということで、簡易デカール検索サイトを作りました。バグなのか、全部のデカールを取り込めているわけではないのでご注意ください。原因分かれば随時取り込んでいきます。

【2019/01/12追記】約47万件のデカール情報を全て取り込みました。デカール画像自体の取込はゆっくりやっていきます。件数的に1週間くらいかかるかも。

【2019/01/19追記】追記忘れてました。デカール画像も全て取込済みです。

【2024/09/26追記】URL変えたのに記事中のURLを直してませんでした。失礼しました。URL修正しました。

なお、検索対象は、タイトル・コメント・キーワード・作者です。日本語でも検索できます。

GTSport簡易デカール検索

検索結果に出てくる画像をクリックするとGTSportのページに飛びますので、そこでコレクションに追加すれば、ゲーム内で利用可能になります。

走行距離によって性能が落ちるという噂を検証

夕立くん(@RAZER_Megumin)から、何やら怪しい情報が送られてきた。走行距離が1,000kmを超えると、性能が落ちるのだという。

噂の内容

以下が夕立くんから送られてきた画像(実際には2つの画像だったが、比較のために合成してます)。ソースは不明。

走行距離によってパラメータが変わる、という情報

嘘だろ、こんな怪しい情報に踊らされるなんて、おじさん夕立くんが詐欺に引っかからないか心配だよ。どうせ別の車のパラメータか、セッティングが違うか、BoPが違うんだろ、という感想しか湧いてこない。というか最高速が上がってるんだけど、それもどうなの(笑)

検証

以下内容で検証した。

  • 使用車は日産MOTUL AUTECH GT-R ’16
  • 片方は散々使い込んだ車(走行距離11,756.3km)、もう片方は新規購入した車(走行距離0km)
  • セッティングは吊るし(デフォルト)
  • 念のためクイックチェーンはレベル3まで上げるが、パワー・軽量化率ともに100%

結果

はい、変わりませんでした。

比較
走行距離0kmの詳細
走行距離10,000km超の詳細。勝利数が少ないのは気にしないで。
けして逃がさない

保護中: GTSデカールの取得方法

このコンテンツはパスワードで保護されています。閲覧するには以下にパスワードを入力してください。

GTSportゲーム配信に関するメモ【OBS Studio】①

ギブソンさん(@gibuson_50s)の配信を見ていて感銘を受け、技術的に興味を持ったのでやってみた。なお、配信する気は無い。

【前提】

HDMIキャプチャボード「GV-USB3/HD」は既に持っている(ゲーム画面録画用に購入済)。配信用ソフトには、とりあえず「OBS Studio」(オープンソースなので無償)をチョイス。
その他、画像や動画の作成に「Photoshop CC」や「AviUtl」を使用しているが、作れれば何でも良いので、他のツールでも問題ない。

【トライ①:ゲーム画面を映してみる】

映像キャプチャデバイスを追加。

「映像キャプチャデバイス」を追加
ゲーム画面は出たが、音が出ていない

音が出ない……ということでカスタム音声デバイスの設定を行う。

カスタム音声デバイスを有効にして、音声デバイスにもキャプチャボードを選択する

音も出た。完了。

ミキサーを見れば分かるとおり、音が出るようになった

【トライ②:画像を貼り付ける】

これは簡単。映像が 1920 x 1080 なので、それに合わせて画像を作る。

photoshopで作成。オーバーキル気味
OBS Studioで、ソースとして画像を追加
ソース欄の目玉みたいなマークを押すと非表示になる

全画面の画像ではなく、ワンポイントでもこんな感じ。

全画面だけではなく、当然ワンポイントの画像も貼り付けられる

完了。

【トライ③:クロマキーを使う】

透過画像(トライ④)を使えば済む話なんだけど、クロマキーを使うのも一般的な方法みたいなのでやってみる。クロマキー色が白だと上手くいかないっぽいんで、背景色を緑にした画像を用意する。

クロマキーと言えばガチャピン色

画像としてOBSに追加した後、フィルタでクロマキーの設定を追加。

フィルタ「クロマキー」を追加。色キーは緑(ガチャピン色)
クロマキー色が透過された状態で合成された

完了。

【トライ④:透過する画像を貼り付ける】

クロマキーは動画を撮影して合成するようなときに使うもので、静止画だったら透過画像を使った方がスマート。ということで透過画像を作る。作るというか、YouTubeのロゴを使う。

白とグレーの市松模様が、透明であることを示す

ペタッとそのまま貼り付け。

特にクロマキーを設定する必要も無く透過できる

これの良いところは、不透明度も反映できるところ。つまり、半透明に出来る。

キャラの不透明度を60%、目隠しの不透明度は100%
Happy Holiday!! キャラ自身も半透明になっているのが分かる。

完了。

【トライ⑤:動画を貼り付けてみる】

お次は静止画ではなく、動画を貼り付け。適当なリプレイを貼り付け。

画面右下に、スワイプみたいな感じで動画を流してみた

【トライ⑥:透過する動画を貼り付けてみる】

トライ④と似てるけど、透過する動画を貼り付ける。これは準備する方が大変だなぁ。動画の制作環境がないので、とりあえず著名ツール「AviUtl」をダウンロードしてきて、適当に作ってみる。

文字列を流すだけの動画。分かりにくいが、背景は透明。

そして貼り付け。

背景が透明な動画が合成できた。やってないけど半透明なものも作れるはず。

完了。どうでもいいけど、透過出来る動画(アルファチャネルを含んだ動画)が作れることを初めて知ったかも。

【トライ⑦:動的に情報を表示してみる】

トライ②~⑥は、事前に準備された画像なり動画なりを表示する方法だったけど、動的にコロコロ変わる情報を映したい場合はどうすれば良いんだろう?
「OBS Studio」で使用可能なソースを見てたところ、「ウィンドウキャプチャ」があった。ってことは、ウィンドウに動的に情報を描画してやれば色々出来そう。「Visual Studio Community 2017」を使い、ちょっとしたプログラムを作る。具体的には、入力したテキストを別ウィンドウにクロマキー付きで表示する、というもの。

ちょいプロ作るならC#便利だよC#
テキストボックスに文字を入れ「Submit」ボタンを押下すると、別ウィンドウに表示される
ソース「ウィンドウキャプチャ」で、ウィンドウを指定
クロマキーを指定して背景透明化
テキストボックスの内容を変えれば、動画にも反映される

【トライ⑧:クロマキーを使わずに動的に情報を表示してみる】

トライ⑦は結局、クロマキーを使わないと透過処理できないので、綺麗に合成するには色々と手間がかかるし(というか汚い)、半透過みたいなことが出来ない。じゃあどうすりゃ良いかと色々調べてみたけど、「OBS Studio」のプラグインを作るしかないのかなぁ。C/C++も使えないことはないので、また今度やってみよう。

-to be continued-